復職後、会社と真っ向から闘う


久々にふと、電通の過労死事件のことを思い出した。



自分も長時間労働の辛さを3年ほど体験し、死にたくなる気持ちがよく分かった。





私は、耐えられなくなって、仕事から逃げ、休むという選択をとった。


エリートや責任感の強い人には、こういった選択肢は、頭の中にない。


「降りたら負け」の人生を生きているのだと思う。
この考え方は、苦しくなるよね。






そういう私自身も、もはやこの選択は、賭けであった。
休職をするということは、とても勇気のいることだし、賭けに近い。



はっきりいって、復職したけれど、半分降りた世界を毎日生きている感覚である。









それでも、死ななくてよかったと思ってるし、生きていてよかったと思っている。







だから、本当にヤバイときは、逃げてほしい。
死んでしまったら、なにもかもが、おしまい。






復職させてもらったのは、大変ありがたい。
ましてや本部ではなく、負担の軽い部署だから、なおさら感謝はしている。




だけれども、本部の過酷な労働環境は、変わっていない。次の犠牲者が、いつ出てもおかしくない。
これでは意味がない。






会社側にとって、私は不必要な人間なのかもしれない。本音を言えば、早く辞めてほしいのかもしれない。







でも、仮にいま、私が会社を辞めてしまったら、


いま本部で苦しんでいる人たちは、


「やっぱり、休んでしまったら、もう戻れないんだ。辞めるしかないんだ。」


と思うに違いない。



そうなると、苦しくても、休めない。
無理して頑張ってしまう。


そして誰かが休職する。
その休職者の仕事を、代わりにする人が出てくる。
その人たちの負担が増える。




ということになる。






いま私が辞めないで、


淡々と毎日の仕事を積み上げ、


少しずつ仕事ができるようになり、


仕事の量も増えていき、


いつか本部に戻ることができたら、


休職から復職への成功例となる。




それができれば、苦しんでる人たちの希望となる。




いま、私は実験台のようなものだ。
どう転ぶかはわからない。






最近は毎日定時で帰っている。
家族と晩御飯を食べ、睡眠もきちんと取れている。



将来は不安だけれど、とても幸せだ。




毎日をこんな感じで過ごせたら最高。
こんな生活を誰しもが送れる会社になればいいと思うし、こうなるべきだと思う。




社員が幸せになれば、活き活きと働ける。
はっきりいって、いまの社員はみんな顔が死んでいるし、不幸な感じが漂っている人がけっこういる。





そういう会社をこれから作っていくためにも、


たとえお荷物とか給料泥棒とか言われようとも、


私はもう少し闘い続けます。



















採用した社員をなめんなよ。